居心地デザイン

居心地デザイン

cro-8が考えるインテリアコーディネート

インテリアをコーディネートする…空間に椅子やテーブルなどの家具を配置して、生活空間を構築する…これが一般的なインテリアコーディネートの解釈ではないでしょうか。
この解釈、まちがってはいないとは思いますが、私の思いとは随分とはなれています。
できあいのモノを持ってきて、適当に配置して空間を生活する道具に変えていく、これだけでは依頼者に失礼になります。そこには依頼者の生活スタイルや家族感、習慣性などは反映されていません。
私が考えるインテリアコーディネートとは、そこに居る人(依頼者)が無理を感じずにスムーズな生活ができる空間を構築する、ということです。
例えば、椅子とテーブルの高さを考えるだけでも、身長や好みの高さなどから、組み合わせを決定し、そこにインテリアとのバランスを考えたデザインの椅子とテーブルを設計、配置していく。ただかっこのいい空間を求めてデザインから選択していくのではなく、まず使い勝手を考え、そこから無理のないデザインを設計、選択していくのです。

難しい講釈になってしまいましたが、要は、私はお客様との打ち合わせをとても大事に考えているということです。雑談を交えた打ち合わせのなかから、自然とお客様のご要望を伺い、生活スタイルを感じていくのです。

見た目だけのインテリアコーディネート例

画像は、とある住宅のLDKです。写っている食器棚、簿記台、手前のテーブルとチェア、サイドボードは無垢を売り物にする家具屋さんの製品です。テーブルは寸法をオーダーして製作してあります。
ダイニングとリビングのつながりや、キッチンから一望できるLDなど、住宅のLDKとしての配置はほぼ完璧な部類にはいります。
せっかくのすばらしい配置のLDKなのですが、インテリアから見ると厳しい点が見えてきます。

■クロスの貼り分け

まず、目に付くのがクロスの貼り分け。キッチンとダイニングの境の壁のみ白系のレンガタイル調のクロスを貼っています。そこ以外に貼ってあるクロスとトーンが同じでぼやけてしまっている点もまずいのですが、それよりも出隅で貼り分けてしまっているところがまずい!クロスの性質的にもここで貼り分けると剥がれやすくなりますし、インテリア的にもおかしい。クロスは入隅で貼り分けることによって、一枚の壁の存在感がでます。画像のように貼り分けると、壁がペラペラしたイメージにとられてしまいます。この場合、側面の壁も同じクロスで巻いていくことによって、キッチンがレンガタイルで囲まれているようなイメージにすることも出来るのです。

■テーブルとチェア

セットで購入した家具ですが、デザイン的なものは好みもあるので触れません。問題はオーダーしたのに高さがしっくりこないテーブルとチェアなのです。たぶん、この家具屋さんではテーブルとチェアの高さについてのアドバイスはしないのでしょう。椅子は別として、テーブルは確実に高さの変更ができたはず。このダイニングセットの場合、若干テーブルが低く感じます…というより、椅子の座面が高いのです。結局、10ミリのガラスをテーブルに置くということをアドバイスいたしました。だいぶ違和感のない使い心地になりました。
この場合の正解は、オーダーの時に椅子に腰掛け、高さを確認し、それに合わせてテーブルの高さを決めるという方法です。ここにお住まいのご夫婦の身長から考えると、椅子の足をカットして高さを低くすることから始めなくてはならなかったのです。

この住宅、まだいろいろとあるのですが長くなるのでやめておきます。建築としてはとてもよいものなのに、インテリアで台無しになってしまう…よくある話なのです。
建築がハードとしたら、まさにインテリアはソフトです。ここをいい加減に扱っては、決して居心地のよい住空間は完成しないのです。


理想的なインテリアコーディネートとは

「あなたの理想を創ります。」なんていう宣伝文句を住宅メーカーや大手リフォーム会社の広告やCMよく見かけます。
理想をひくと「それ以上望むところのない完全なもの」とでています。
インテリアにおいて、それは無理な話というしかありません。空間の大きさ、構造、予算など、全てが揃ったとしても、そこに理想のインテリアを描くことはできないでしょう。
では、私が求めているものはなにか。それは私に依頼していただいた方の想像を超えた感動を創ること。空間というものは図面や絵で表現しても伝わることはわずかです。
コーディネートやリノベーションが完了した空間を体験することによってはじめてそれは伝わります。そしてそれは空間を体験する人の数だけ存在します。

ですから、これだという「理想的なインテリアコーディネート」というものは存在しません。ただ、私が求める理想のインテリアコーディネートということであるならばそれは、美しい空間でもなく、使い勝手のよい空間でもない、人がそこに帰ってきたくなる居心地を創ることになるんではないかと思います。


私が大切に思うこと

私が住空間をデザインする上でもっとも大切にしていること、それは家族のつながりです。それはダイニングから始まると思っています。

なぜダイニングなのか?・・・そこには家族をつなぐ大切な時間と空間があるからです。
リビングではないのか?・・・ちょっと思い浮かべてみてください。リビングでソファに座ってテレビを見ながら談笑しているという風景・・・。そこに視線を交わしながら会話を楽しむ家族の姿はあるでしょうか。案外、リビングでは会話をしていないという事実があります。テレビを見たり、本を読んだりと自分の時間を過ごすのはいいと思います。ただそれが、しっかりと家族で食事の時間を持った後ならです。テレビを見たいから素早く食事を済ませる、とても残念なことです。
ダイニングでは、食事をしながら自然と視線をあわせて会話をしていませんか。家族がひとつの和の中にいませんか。テーブルの大きさ、高さ、椅子の高さ、照明の色、明るさなどを吟味し、意識をせずに毎日普通に長居してしまうダイニングを創りたいといつも考えています。

そして次は、そのダイニングと上手に交錯するようなリビングとキッチンの配置。その次は玄関からLDKへの動線と水周りの関係、寝室、収納・・・と連なって行きます。人は空間を飛び越すことはできません。そこで私はストーリーで考えます。
無理がなく、心地良いストーリー展開をデザインできれば、私の仕事はうまくいったことになります。
子供を寝かしつけたあと、旦那さんがダイニング戻ってきて、ちょっと飲みながら奥さんと一日を振り返る、こんなダイニングでのエンディングが私は素敵だと思います。

  • ウインドウトリートメント 

    ウインドウトリートメントはいわゆるカーテンのコーディネートです。住む人が本当に安らげる形・色を考えていきます。

  • 居心地デザインについて

    「心地よいひととき」を考えること、cro-8が考えるインテリアコーディネートの原点です。

  • 和風のちから

    日本人が心を宿す和室の心地良さは今の世代に継ぐものです。和から居心地を考えてみませんか?

  • リノベーション

    本当に居心地を考えたとき、部屋の構造から変えてしまうことも一つの手です。

  • 事例

    いままでに手がけたインテリアコーディネートやリノベーションの一例をご紹介します。

快マンション・コンサルタント ブログ

cro-8 interior design.

インテリアのデザインやコーディネートを考える場合、私が大切にすることは、そこに永く居る人の気持ちです。
自分の空間に気持ちよく居ることができることを考えること、「居心地のデザイン」が私の仕事です。

TEL:042-860-4130

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